昨日はクローゼットに眠り続けている、
私の書物を捨てました。
読もうとした気持ちだけはあったのですが、
全部目を通してもいません。
自律神経の本やらエッセイものが多く、
次男に『そんなものばかり読んでいるから、おかしくなるんだよ!』と怒られたことを思い出しました。
何かに縋りたくて必死感が出ていますね。
ふと上の方を見上げたら、礼服の箱がありました。
その中には、大昔の写真がたくさん入っていました。
思わず作業を中断して、見入ってしまいました。
私がまだ高校生の時の写真がありました。
知らない間に撮られていたもので、びっくりしました。
でもそんなことをしていたら、
禰豆子さんがムクムクと起きてきて、ご飯の催促をされました。
なのでゆっくりは見れませんでしたが、
あの頃を思い出すと辛いので、私の写っているものは処分しようと思います。
前職で最後に同僚ではなく部下に、
貰った寄せ書きはもう捨ててしまいました。
なんか見ていて辛いものは、
残していても仕方ないので・・・。
でも捨てられないものに、三男の幼少期の写真がありました。
髪がマッシュルームのような感じで、
『女の子?』と思ってしまうような写真でした。
私は三男が生後10か月の時に、
義父に見てもらい3時間パートに働きに出ました。
なのでその写真は、私の記憶の中にはない三男の姿でした。
そういえば、三男の高校の参観会へ行った時、
三男と友達がオネエ言葉で話しているのを、聞いたこともつい思い出しました(笑)
当時言葉もそうですが、仕草なども女性ぽかったので、
三男は主人によく注意されていました。
ちょうどその3時間パート先で知り合った人の息子さんと、
三男が(苗字も似ていたので)同姓同名に一文字違う名前でした。
その人は三男の名前を聞いた時、(名前は同じ)
ぎょっとした顔をしました。
後に分かったのですが、その方の息子さんは、
性同一性障害でした。
その方の家に遊びに行った時、壁に写真が大きく引き伸ばされて、
飾られていました。
息子さんが2人と聞いていたのですが、
そこには綺麗なお化粧をした女性と男性の写真でした。
その時苦しい胸の内を聞きました。
世間ではまだまだ性同一性障害について、
認知されていなかったので、いろんな噂をされたり。
高校も受け入れてくれるところがなく、
どこか聞いた事のない島にある全寮制の高校だけが、1校あったそうです。
中学の卒業式には、ピンクのシャネルのようなワンピースで出席した事も、
瞬く間に噂になりました。
でもお母さんがとても綺麗な方で、
その子が瓜二つだったのです。
どう見ても綺麗なお嬢さんにしか見えませんでした。
数年後、家裁で女性として名前を変えたそうです。
私は三男を見て『もし私が同じ立場なら、どう思うのだろう』
そう何度か思いました(冗談でなく真剣に)
長男から聞いた事ですが、
三男は絶対結婚はしたくないそうです。
上の2人と違い、三男はよく女子と遊びに行く子でした。
私が思うに、三男は人当たりが女性ぽいので、
年頃の女子にも人気があるのだと思います。
簡単ではないことはわかりますが、
息子が性同一性障害であっても、私は迷わず受け入れます。
(主人は嫌みたいですが・・)
私にはもうありませんが、
まだある息子の未来を、取りこぼしたくありません。
もし私が生まれた意味があるとすばれば、
ただひとつ息子のまいた種が、うまく育つよう添え木になること。
今日も皆さまにとってより良い一日でありますように🙏